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ZIG ZAG WALK

おもしろきことは,よきことなり。

【延岡妄想日記】宮崎日向夏ラガー

「こっちこっち」 振り返ると懐かしい顔があった。 「久しぶり。元気してん?」 「うん。ぼちぼちね。俺たち二人で終わり?」 「いや,まだやけど,もうはじまるっぽいで」 当たりを見回す。 知っている顔の方が少なかった。 「天気も良くて,よかったなあ」…

【延岡妄想日記】スタウト

とくとくとグラスに注ぎこむ液体を眺める。ビールと聞いて思い浮かべる色としては似つかわしくないけれど,それ相応の色をしていた。 ひとくち飲みこんでみると,燻られた香ばしい香り。 月のダークラガーも同じような味わいだが,ラガーに比べずっしり・ね…

【延岡妄想日記】万感〜熊本YELL〜

これまで,飲んだ時に広がるインスピレーションをありのままに書いてきたのだけれど,これは違った。 書けないのか。 いや,違う。 書きたくないのか。 それも,違う。 書く必要がない。 「万感」 熊本を通るたび,復興の道のりは遠いと感じてしまう。 そこ…

【延岡妄想日記】月のダークラガー

「ポツカリ月が出ましたら、 舟を浮べて出掛けませう。 波はヒタヒタ打つでせう、 風も少しはあるでせう。 」 リズミカルなフレーズに情景が次から次へと浮かんでくる,中原中也の「湖上」である。 「君を見つけたんだ ストロボライトの中 現れ 消える 一瞬…

【延岡妄想日記】太陽のラガー

はじめて名前を聞いた時は,灼熱の暑さを想像していたんだ。 確か,8月だったか。 僕は1人小高い丘陵を登っていたんだ。 見下ろすと,深々と遠く青々とした海が広がり, 見上げると,淡く吸い込まれてしまいそうな青々とした空が広がっていたんだ。 ふもと…

【延岡妄想日記】森閑のペールエール

空を見上げる。 緑の直線が一転に収束する方に,うっすらと明かりが見える。 空気はしっとりと冷たい。が,寒くなくどちらかといえば爽やかで新鮮だ。 木立の香りが立ち込める薄暗い木々の細い間を,一歩一歩進む。 ミシミシと鳴る碧色に溶け込みそうな枯葉…

【延岡妄想日記】花のホワイトヴァイス

L’Arc~en~Ciel の「flower」を思い出した。 穏やかな昼下がり。 まだ眠い。 白い壁に空いた窓枠。 流れる風にカーテンがゆらゆらとゆれていて,ときおり外の暖かさを受け入れてくれる。 一緒に流れ込んでくるのは,ほのかに匂う優しい香り。 湧いてくるのは…

万障エクスタシー

土砂降りの雨の中。 壊れかけの傘が強風でさらにきしんでいる。 「どっちだろう・・・」 前へ進もうにも目的地の方角がわからなかった。 「はあ・・・」 隣からはわざと聞こえるようため息が聞こえる。 そりゃそうだ。 まさかこんなことになるなんて。 先週…

【福岡妄想日記・原西】私を救ってくれた,酒場のランチ

パシャパシャ。 少し遅れて,足先に冷たい感触。 季節はずれの暖かさが続いた数日前から,一気に秋を通り越して冬になったような昼下がり。空は低く,雲は薄暗い。出勤したときは雨の気配などなかったのに,会社に着いた途端に久しぶりのまとまった雨が届い…

両想いのカ・タ・チ(北九州市)

和室に置いてある棚の上から2番目の引き出しを開けると,木製の小さな箱が出てきた。 くくられた赤い紐をするすると解いて蓋をはずしてみると,白い台座に並んだ2つの指輪。 つまんで取り出してみる。長い間忘れ去られていたためかひんやりと冷たい。 数年…

「●●のくせに」 〜財政出前SIM2030inのべおかを体験して~

平成29年1月14日,私は「財政出前SIM2030inのべおか」を体験してきた。 イベントの内容,特にSIM2030については,既に他の参加者によって講評されているし,中身を知らずに体験する方が得られるものが大きいので,ここでは割愛する。 ただ,一…

【私的福岡・番外編】ビール党員として今週末延岡に行ける幸せ。

飲むことが好きだ。 なかでもビールは好きだ。 最近は毎朝の保育園の送り迎えがあるのでアルコールの量を控えねばならず,1杯目はビールでも2杯目はハイボールで打ち止め・・・という生活が板についてきたが,金曜や土曜なら終わりまでずっとビールという…

年に一度の関係 ~2016Xmas~

年末もすぐそばまでやってきた、年内最後の日曜日。 12月にしては気温の高かった先週とはうってかわり、晴れてはいるものの太陽の光は弱弱しく、冷たい風が体に吹きつけきて、思わずマフラーに首をうずめてしまう。 それでも、多くの人にとっても、僕にとっ…

「私が市長だったらこのようにするのに」と、思ったことがあるあなたへ。

「この事業、本当にやめていいんですか?」 顔をあげると、目の前に腕組みをした女性が立っていて、私たちを見下ろしていた。 しばらくして、右隣に座っていた部長が立ち上がり答弁を始める。 「それについては、かくかくしかじかな理由で、今となっては目的…

【私的福岡】やがて2人は「うまい」としか言わなくなった。

「>あの件でそろそろお礼をしたいんだけど、何が食べたい? そうですね、春吉の○○でお願いします。 」 メールの返信にはこんな具合に書かれてあった。 食べ物の種類を尋ねたつもりが、特定の店の名前が書かれてあった。 知らない店だ。 名前からすると高そ…

【私的福岡・番外編(上天草)】真の天草大王は,こいつだ!

「天草大王」というものをご存じでしょうか。 お酒の名前でありそうですが,違います。 神社に祭られてある神様の名前でありそうですが,違います。 熊本県の地鶏のことです。 もともと天草地方で飼育されていた大きい鶏の品種だったそうですが,一時期絶滅…

【私的福岡・番外編(上天草)】甘いモノには,トゲがある。

仕事でも。プライベートでも。 美味しい話には,必ずと言っていいほどトゲがあります。 魅力的な名前や見た目に夢中になっていると……ぶすっ,みたいな。 植物や動物でもそうですね。 甘い匂いで引寄せて,落ちたら最後ぱくっとウツボカズラ。 いかがわしい光…

【私的福岡・番外編(天草)】君に会いにきた。 ~わずか20分間の逢瀬~

もう10年以上の前のことです。 雑誌で何かキャッチコピーの公募があり,うろ覚えですがその大賞が, 「2時間の電話よりも10分間会いたい」 みたいなやつでした。 遠距離恋愛を経験した身としては,わかるなあと思いつつ,それはそれで大変だなあとも思…

【私的福岡・番外編(上天草・宇土)】子連れ旅行に必要な,観光地でないもの

熊本地震で観光客が減っているという話を聞き,応援の意味もこめて熊本県上天草市に旅行に行ってきました。 さて,天草と言えば何でしょう。 天草と聞いたら,何を思い浮かべるでしょうか。 歴史でいえば,島原の乱の天草四郎でしょうか。 学校で習う教科書…

【私的福岡】ちょっとのあいだ音信不通だった友と会って楽しんできた。

小学校、中学校、高校、大学、就職、結婚、育児……と続く人生の中、日々つきあう人は次々と変遷してきた。 今でも親密に関係している人もいる一方で、ステージが変わる途中で疎遠になった人も数知れずいる。なかには、この先住む場所も職種も違うけれど、一生…

【福岡妄想日記・博多】ある地下室でのサービスタイム(3/3)

甘美な世界はさらに続く。 私の指は、次に左手に用意された脚へと向かった。 先ほど堪能したものよりは幾分か小柄であったが、それでも私を満足させてくれるものに違いなかった。 手に取り、指に力を入れ、まとっていたものを思いのままに破き、素のままを先…

【福岡妄想日記・博多】ある地下室でのサービスタイム(2/3)

すると、「あっ、お酒がまだでしたね」左の女性が思い出したように話す。 私はさっと手を引っ込める。そうだ、忘れてたといった会話の後、店員を呼んでオーダーを言づけた。数分後には、地上の熱気を一気に吹き飛ばしてくれそうな、きんきんに冷えたビールが…

【福岡妄想日記・博多】ある地下室でのサービスタイム(1/3)

午後6時を過ぎたところだが、夏の太陽はまだ高い位置にある。 仕事上がりだろう、半袖でシャツ姿の男性や、肩から腕を出し涼しげな服を着た女性たちが、うだるような熱気から逃れるように、一瞬で目を覚ませてくれるような冷気を求めるように、続々とこの島…

実践行動分析学「朝の準備」(5/5)

結局,朝の準備は,準備自体を競い合うことが子どもの遊びとなって解決した。 あることで着替えをさらに好子化することができた。 朝のテレビ戦隊もので「特急ジャー」というものがある。そのヒーローたちは,トッキュウ1号,トッキュウ2号・・・と呼ぶそ…

実践行動分析学「朝の準備」(4/5)

他に方法がないか考えてみたところ,偶然にも良い方法を発見した。 テレビを消して数日後,二人で着替えていたところ,ふと,私と子どもとどっちが早く着替え終わるか競争してみようと思いついた。 「どっちが早く着替え終わるか競争だ。よーい,スタート」…

実践行動分析学「朝の準備」(3/5)

まず考えたのは,以前「あと5分」をなくすために「先に」歯磨きをすることが効果的だったため,テレビを消して朝食をとるということである。朝食後に「トイレと着替えが終わったらテレビが見えるよ」と言えばよい。 早速試すことにした。起床後の居間はこれ…

実践行動分析学「朝の準備」(2/5)

「朝の準備」において,なかなかトイレや着替えを行うことができない理由は何だろうか。 我が家では朝起きたらTVをつけ,いつもZIP!を見ている。子どもは,犬が登場する「わくわくキャラバン」と,番組最後の方の「あみだくじ」が好きなようだ。 【直前】 →…

実践行動分析学「朝の準備」(1/5)

我が家での行動分析学の適用事例について,他にも試した事例があるので書いてみることにする。 毎朝子どもを保育園に送ることが私の日課だが,午前8時前には出発しないと仕事に間に合わないため,7時過ぎには子供を起こし,朝ご飯を食べさせ,トイレに行か…

実践行動分析学「あと5分」(7/7)

10/11を最後に測定は止めてしまったが,その後も「あと5分」は登場していない。 最近は,私が呼びかけなくても入浴後すぐに歯磨きするということが「ルール」として染みついたのか,歯磨きしてから遊ぼうと,子どもの方から言ってくる。 結果から言えば,「…

実践行動分析学「あと5分」(6/7)

前回の介入は失敗し,再度考えをめぐらせていたところ,着目する点を少し変えることにした。 今まで「あと5分」と言う行動をどうすべきかを考えていたが,視点を変え「歯磨きをする」という行動をどうすべきかを考えることにした。 【直前】 → 【行動】 → …

実践行動分析学「あと5分」(5/7)

解決策は,5分前に「あと5分したら歯磨きする」というものである。 「歯磨きするよ」という呼びかけに対し,遊べなくなるため「あと5分」と言うのであれば,「あと5分したら歯磨きする」と言えば,呼びかけた際に遊べなくなるわけではない。したがって,…

実践行動分析学「あと5分」(4/7)

子どもが遊びを継続するために繰り返す「あと5分」をやめさせるにはどうしたらよいか。 行動分析学において行動を減らしたり増やしたりするための解決策を「介入」というが,介入として有効でありそうなのは「消去」である。「消去」は「行動を強化(頻度を…

実践行動分析学「あと5分」(3/7)

「あと5分」という言葉が,なぜ出てくるのか。 理由としては「まだ遊びたいから」だと思うが,「まだ遊びたいから」を実現するために,「あと5分」という必要がなぜあるのか。そして,その口癖をなくすためにはどうすればよいか。 行動は「その行動の「直…

実践行動分析学「あと5分」(2/7)

実践してたのは,子どもの「あと5分」という口癖についてである。 息子の遊びをやめさせようとすると,必ず「あと5分」と言って,なかなかやめてくれない。 時間に余裕があるときはいいが,時間が限られていたりすると困る。 特に,就寝前の歯磨きが問題で…

実践行動分析学「あと5分」(1/7)

多くの本を読む中で,久しぶりにこれは!っと思い,立て続けに関連書籍を読み漁ったものがある。「行動分析学」に関する本である。 学問としてはもうだいぶ前からあるようだが,これまでその存在を知らなかった。 行動分析学の肝を簡潔にいうと,「行動はそ…

正解が欲しい

どうも最近は公私ともどもスピード感が重視されつつあるように思える。 そのためか,過程は置いておいてとにかく早く結論を求めるという状況によく出くわす。 現代は,負の視点で言えば処理しなければならないことも増えたが,正の視点でも選択肢が限りなく…

時間はあったりなかったりするものではなく,割り当てるもの

タイトルそのままのことが書いてあった。心に響いた。 読書の初心者に贈る、読むことの障害を取り除き書物へ誘う14の質問と答え 読書猿Classic: between / beyond readers 読書に限らず,仕事にしろプライベートにしろできていないのは,時間がないから・・…

とりあえず5分やる

仕事にも好き嫌いがあり,やっていて楽しいもの,障害もなくスムーズに終わるもの,目に見えて感謝されるものなどは取り組みやすいが,単純作業でつまらないもの,障害が大きいもの,長期間かかるもの,敗戦処理などは取り組み始めるだけでも億劫である。 か…

心とCPU

ここ数か月仕事が忙しく,ブログを書く時間も気力もないほどだったが,ようやくピークは越えたので,温泉に行くことにした。 露天風呂だったが,他に客もなく,ゆったりとした時間を過ごすことができた。 たった数時間ではあるけれど,仕事のこと,家族のこ…

読書する理由と実際

よく読んでいるブログで以下のようなお話があった。 成長とか成功とか気にせずに、読みたい本を好きに読めばいいのでは。 私は, ・通勤時間中ぼーっとするのはもったいないなぁ。 ・仕事と育児(少し)しかしていないなぁ。ほかに何かやることないかな。 ・…

「予定通りに行くという幻想」と「なんとかなる現実」

仕事上重要な案件があるとき,それも数日間続く中の最も大事な日に限って,子供が病気になる。妻も多忙ではずせない。 なぜこうなるのか自分の不運を呪いたくなるが,寒いこの季節に子供が風邪を引かない方が滅多になく,予定通りにスケジュールが進むという…

不変なものはない

テレビを見ていたら,今と昔で学校の授業で教えている内容が違うことについての特集があった。 「いい国つくろう鎌倉幕府」で覚えた鎌倉幕府の成立は1192年ではなくて1185年が有力だとか,645年は大化の改新ではなくて乙巳の変であるとか,最古の…

「思い込み」がリスクの根幹

重要な書類の送付準備を終え,あとは後日に送るという状態になった。 普通はそのまま送るのだが,何かが引っかかったのか,ふともう一度だけ中身を確認してみた。すると,送る書類の一部について直前に修正した内容を,別の送る書類に反映させてなかったこと…

「相手も同じレベルにある」「知っていて当然」という思い込み

別の担当部署と協議をしているときに,何でこんなことを聞いてくるのかと思うことが時々ある。私の業務分野といえば分野なのだが,相手の方が専門家だろうと思われるものが多い。 でも,それは単に私の思い込みにしか過ぎないのかもしれない。実際にわからな…

「課長様」

「~課長 様」は二重敬語で適切でないらしい。 指摘を受けても,ピンとこない。メールの宛名に「~課長」と書くのもなんだか敬ってない感じがする。慣れすぎてしまったためだろう。 結局「~課長 ~様」ということにしてみた。

「輝いているあの人にも見えない涙がある」

私のちょっと上の方のボスでかなり気さくな方がいる。会議中でも笑い飛ばしたりして面白い人なんだが,かつ,昇進も早かったので能力のある方なんだなと思っていた。 先日,ちょっとしたことがあり,そのボスがご自分の人生を語られる機会があった。 短い時…

「期限と程度を決めて実行する」

携わってる仕事の性質上,突然仕事が舞い込んで来たり大量にやってきたりと,専ら受け身の立場なのであるが,当然こなさないといけない。 すぐに取り掛かることができたり,大体の道筋の検討がついている案件なら問題ないのだが,たまに着地点や方向性が見え…

「信じることは裏切られるリスクを引き受けること」と「先入観」

先日,子供が病気になり朝具合が悪い日があった。あいにく,仕事が立て込んでおり,病児保育をお願いすることにした。 病児保育の際には,薬のほか解熱剤を持参することになっている。前日に妻がそれらを袋に入れてほかの持参物と一緒にかばんに入れておいた…