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おもしろきことは,よきことなり。

【福岡妄想日記・博多】ある地下室でのサービスタイム(2/3)

すると、

「あっ、お酒がまだでしたね」

左の女性が思い出したように話す。

私はさっと手を引っ込める。そうだ、忘れてたといった会話の後、店員を呼んでオーダーを言づけた。

数分後には、地上の熱気を一気に吹き飛ばしてくれそうな、きんきんに冷えたビールが目の前に運ばれてきた。

空調が効いているためかこの地下室は地上より涼しいが、外で蓄えた体内の熱はなかなか抜け切れていない。この黄色い液体を喉に流し込めば、乾いた体に冷たい爽快感が突き抜けてたまらないだろう。

けれど、今日の私にとって、これから始まろうとしている宴に比べると全くどうでもよいものだった。アルコールも形上、決まり上、注文したに過ぎない。

「乾杯!」

5人のグラスが真ん中であわさり、部屋中にカチャンと響く。手にとったグラスを唇に運ぶと、無機質で冷たい感触に続いて、液体が押し寄せたかと思うと舌から喉へと流れていき、心地よい清涼感を置いていった。

いつもならこの感覚をもっと味わいたいがために、休むことなくグラスを徐々に大きく傾けていくのだが、1口味わったところでテーブルに置いた。

早く本丸に登りたい。

「じゃあ、はじめちゃいますか」

今度は私が言った。

周りの女性たちもトントンとグラスを次々と置き、準備を始めた。

まず、差し出された目の前の脚に手をかけた。

予想外のひんやりとした感覚に、気付かれない程度に身震いする。
両手で包み込むようにして、傍まで持ってくる。

外観は引き締まった、とても力強い印象が見て取れる。けれどその裏側、内側には、ふっくらとあふれんばかりの生が想像できて、それだけで胸の鼓動がどくんどくんと早くなる。

私は、欲望のまま、その脚先に指を引っ掛けて力を入れてみた。
攻める力と守る力のせめぎあいが続くが、臨界点をやすやすと越えたところで、相手にとっては抵抗もむなしく、突如として均衡は破れ、まとっていた「鎧」は解かれていく。

たった今引き裂いた「鎧」を躊躇なく剥いでいくと、想像どおりの、今にも滴り落ちそうな熟れた生脚が、遮るものもなく、文字どおりむき出しになって眼前にあらわれる。

その脚先を口元へと引寄せる。
唇に触れる前にもかかわらず、口の中は唾液が止まらない。

一呼吸置いて、喉の奥の方へと誘ったあと、ゆっくりと口蓋を閉じる。

歯を起てるのではなく、口をすぼめるように歯茎に圧をかけていくと、弾力性のある柔らかな感覚に続いて、じっくりと、滲み出すように、体液がその表面からじゅわっと甘く湧き出てくる。

「んん~」

くぐもった感嘆の声があがる。

私ではなく、目の前の女性が漏らしたものであった。

続いて、脚先から上の方へと進む。太さは増していくが、決して太っているわけではない。

その脚にまたも指を引っ掛けてみる。着ているものには既に裂け目ができていて、そのいびつな線に沿って両手の指で左右に開いていくと、たいした力もかけずに、これまで隠されていたものがでてきた。

脚先よりも、ふくよかなで張りのある、成熟した曲線美。
そのフォルムを目にすれば、きっと私だけではなく他の者でも男性女性関係なくうっとりとすることだろう。

少しだけ眺めた後、先ほどと同じように口元へと持って行き、優しく閉じる。
その身体に今まで詰め込んでいた液体が口いっぱいに広がると同時に、あふれんばかりの甘さが脳内を満たす。

「ああ…」

口は閉じていたが、無意識の声が漏れていた。

【続く】