ZIG ZAG WALK

おもしろきことは,よきことなり。

【延岡妄想日記】太陽のラガー

はじめて名前を聞いた時は,灼熱の暑さを想像していたんだ。

 

確か,8月だったか。

僕は1人小高い丘陵を登っていたんだ。

 

見下ろすと,深々と遠く青々とした海が広がり,

見上げると,淡く吸い込まれてしまいそうな青々とした空が広がっていたんだ。

 

ふもとの芝生には異国にあるモニュメントを真似た像が何体な並んで立っていて,

米粒のような多くの観光客を退屈そうに迎えていたんだ。

 

休まずに登ったからか,それとも単に暑かったからか,

額から肩からお腹から,体中から汗が滝のように流れていた。

真夏のまぶしい太陽を遮るものはなにもなく,海風がほんの少し気休めに吹いていた。

 

さすが南国。

 

そんな体験があったから,サウナから出てきたときとか,エアコンの効いていない西日の差す部屋での残業が終わったときとか,うだるような暑さから逃れるときに口に入れて,シュワシュワシュワ・・・・・・スカー! とするようなもんだと思っていたんだ。

 

だけど,のどごしが,喉を通ったあとにくる感触が,「暑さ」を喚起するんじゃなくて,もっと柔らかく受け入れてくれて,包み込んでくれる・・・・・・。

「暖かさ」なんだ。



さんさんと降り注ぐ光を浴びた木々は一面に生い茂り,その実はみずみずしく甘さと香りを蓄えていく。

 

涼しい木陰で寝そべっていると,頭上で葉っぱが揺れ動いて,晴天の空にぽっかりと浮かぶ雲が1つや2つ流れていった。

 

途端,暗くなったかと思うと,茶色の小瓶が1つ目の前に現れた。

手を伸ばすと,ひょいっと飛んでいってしまった。

ちょこんと右隣に腰掛けて,瓶を傾けては呑み,また傾けては呑んでいる。

 

手を伸ばしたまま指をくねくねしていると,見かねたのか,まだひんやりとした瓶が手のひらの中に転がってきた。

たっぷりとあったはずの瓶の中身は,ほとんどなくなってしまっている。

一満足した彼女も隣で横になった。

目を閉じると,木々の音に隠れて,遠く空を行く飛行機の音。

瓶を大きく傾ければ,わずかに初夏の香り

 

「太陽」は,恵みなんだ。

そんな気持ちにさせてくれる宮崎ひでじビール

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